本日の見通し(東京市場 株式) 米ダウは25日線まで調整、日経平均は15500円前後からの動きが重要
2014年01月14日 08:25
東京市場は全面安の展開か。円高・米株市場の大幅安を嫌気して、主力株に売りが先行する公算が大きい。売り一巡後もアジア株安などが重荷となることが予想される一方、円高一服を受けて先物への大口買いをきっかけにどこまで戻せるかが注目ポイントとなる。薬品株や中小型の建設株などへの資金回避が予想される。
日経平均株価の予想レンジは15453円-15710円。12/30高値(16291円)を起点とした二段下げのなか、押し目処を探る展開が予想される。25日線(15709円)の上昇角度が現時点では緩やかであるため、同線を強く下回ったままの動きなどには警戒した方がよい。きょうのところは15500円前後の押し目のポイントから切り返せるかに注目だ。日柄面では1/15-16、1/27-29は基調に変化が生じやすい。
週足の一目均衡表では、今週は転換線(15670円、見込み)が強く上昇するタイミングであり、週間終値ベースのサポート水準として注目したい。
13日の米株式相場は大幅下落。ダウ平均は前日比179.11ドル安の16257.94ドルで終了した。アトランタ連銀のロックハート総裁が講演で「前向きな予想通りの展開となれば、今年一年を通じた100億ドルの縮小ステップを支持する」と発言。先週発表された米雇用統計が予想を下回ったものの、金融政策の正常化に向けた歩みが続くとの見方を嫌気した。また、今週から本格化する四半期決算を前に、業績悪化に対する警戒感も浮上し、株式相場の重荷となった。
NASDAQは前日比61.36ポイント安、S&P500は前日比23.17ポイント安で終了。円建てのCME225先物は先週末の大証日中終値と比べ425円安の15535円、ドル建ては385円安の15495円で終えた。