本日の見通し(東京市場 株式) 海外からの長期資金流入期待の反面、米株下落を嫌気し主力株に売り先行か
2014年01月06日 08:06

東京市場の大発会は売り優勢の展開が予想される。年明けの米国株の下落を嫌気して主力株に売りが先行する公算が大きい。円安一服なども利益確定売りの要因になろう。
今週は米12月雇用統計の発表があるほか、1月限のオプションSQ算出を控えている。海外からの長期資金流入やその期待感から主力株の下値では買いが入る可能性はあるが、値がさ株の下げが指数の重荷となる場面が増えそうだ。
日経平均株価の予想レンジは16030円-16150円。5日線(16108円)上を推移するトレンドフォローは続くものの、9日続伸のあとで買い手控え感が強まりやすいことや、RSI(9日)などのモメンタム指標が100.0%まで上昇しており過熱感は否めない。ただ、目先の微調整にとどまれば、12/3高値から12/6安値までの下げの倍返し16475円処が次の短期的な上値メドとなる。基調に変化が生じやすいのは、1/15-16、1/27-29などがある。
2013年の年足はバブル崩壊後で最も長い陽線を形成し、2014年前半は2007年の取引時間中に付けた高値18300円処が視野に入ってくる公算が大きい。2007年高値を上回れば、1992年以降で続いたもみ合い相場の中心線を上回ることに加え、バブル崩壊後の下落過程で切り下がってきた高値をはじめて上回ることになり、上昇トレンド入りへの重要な転換サインとなりえる。
一方、2007年高値の前に重要な水準は、終値ベースの17150円~17170円である。2013年6月安値から7月の戻り高値までの上昇幅に対するE計算値が17171円。2009年3月安値7054円から2011年11月安値8160円までの安値切り上げ幅1105円を、逆に2007年7月高値18261円からの高値切り下げ幅とみた17156円と重なるためである。
1月3日のNY株式市場はまちまち。ダウ平均は前日比28.64ドル安の16469.99ドルで取引を終了した。欧州株の上昇や前日の大幅安の反動で買われる場面もあったが、材料難に加え、ニューヨークが大雪に見舞われたことなども手控え要因となった。
NASDAQは前日比11.16P安の4131.91P、S&P500は0.61P安の1831.37Pで終了。円建てのCME225先物は12月30日の大証日中終値と比べ250円安の16070円、ドル建ては190円安の16130円で終えた。
