本日の見通し(東京市場 株式) 様子見姿勢から中国の景況感確認後のアジア株に注視
2014年01月20日 08:08
東京市場は方向感に乏しい展開か。先週末の欧米株式の動向から売買判断が見出せず、様子見スタートが予想される。今晩の米国市場がキング牧師誕生日による祝日で休場となることも主力株への見送り要因に。新興市場が一段と注目される公算が大きい。
一方、きょうは中国の2013年GDP、12月小売売上高などが発表される。上海総合指数は12/4高値を起点に1ヶ月以上下落相場が続いているが、2,000P前後のフシメ目に到達してようやく下げ渋りがみられる。上記の経済指標の改善が反転上昇のきっかけとなれば、日本株にも反応する銘柄は一部出てくるだろう。
米12月の雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に下回ったことで、米長期金利が低下している。来月発表の米1月の雇用統計の結果を見極めるムードが債券市場や為替市場で広がっており、日米金利差からのドル高・円安バイアスがかかりづらい。よって、国内市場では特に自動車などの輸出関連株に資金が向かいづらく、内需系の循環物色や電機や機械株に資金シフトが続く展開が予想される。
日経平均株価の予想レンジは15650円-15800円。現状の水準を維持できれば、今週は5日線(15724円)の上昇が見込まれ、株価押し上げ要因となる。12/30高値を起点とした上値抵抗線や転換線(15773円)を越えられるかが注目だ。下押す場面があっても、1/14安値(15422円)を下回らず、下値を固められるかが重要である。
12/30高値(16291円)更新後の上値メドは、6月安値から7月の戻り高値までの上昇幅に対するE計算値の17171円。2009年3月安値から2011年11月安値までの安値切り上げ幅1105円を、逆に2007年高値からの高値切り下げ幅とみた17156円処と重なり重要である。下値メドは15160円水準が重要である。日柄面で基調に変化が生じやすいのは1/27-29。
17日のダウ平均は前日比41.55ドル高の16458.56ドルで終了した。アメリカン・エキスプレスが発表した決算が好調だったことから、同業のビザとともに買われ、指数を前日比プラスサイドに押し上げた。ただ、前日発表のインテルの決算で見通しが市場予想を下回ったことや、この日発表されたゼネラル・エレクトリックの決算で通年の利益率が会社目標に届かなかったことが上値の重荷となった。
NASDAQは前日比21.11ポイント安の4197.58ポイント、S&P500は前日比7.19ポイント安の1838.70ポイントで終了。円建てのCME225先物は先週末の大証日中終値と比べ5円安の15745円、ドル建ては40円高の15790円で終えた。