本日の見通し(東京市場 株式) 景気モメンタムの強さ再確認 電機・機械株への物色意欲強く、機械受注良好ならなおさら

2014年01月16日 08:23

 東京市場は欧米株式の上昇を好感する展開が予想される。円安方向への伸び悩みが指数の重荷となる可能性はあるが、出遅れ銘柄や値がさ株を中心とした電機セクターへの見直し買いが指数の下支え要因になろう。寄り前に発表される11月の機械受注の結果を受けて設備投資への期待感が高まるようだと、機械株を含めハイテク関連への物色意欲が一段と高まる公算が大きい。
 
 日経平均株価の予想レンジは15750円-15900円。前日は25日線(15702円)や基準線(15716円)を上回り、上方のマドを埋め戻す展開となった。きょうは12/30高値を起点とした上値抵抗線(15840円前後)や転換線(15851円)を越えられるかが注目される。  
 
 一方、終値ベースで下げる5日線(15829円)により押し戻される可能性がある。一目均衡表では抵抗帯(雲)上限が一時的に盛り上がるタイミングでもあり、上に往ってこいの動きなどもイメージしておきたい。変化が生じやすいのは、1/15-16、1/27-29となる。
 
 15日のNY株式市場は続伸。ダウ平均は前日比108.08ドル高の16481.94ドルで終了した。世界銀行が世界経済見通しで2014年の世界全体の成長率を3.2%と、昨年6月時点の3.0%から上方修正した。これを受けて欧州株が堅調に推移した流れを引き継いだ。1月NY連銀製造業景気指数が市場予想を大きく上回ったことや、米銀大手バンク・オブ・アメリカの第4四半期決算が大幅増益、希薄化後の一株当たり利益が市場予想を上回ったことなども相場を後押しした。
 
 NASDAQは前日比31.87ポイント高。S&P500は1848.38ポイントで終了し、昨年12月31日の1848.36ポイントを上回り、過去最高値を更新した。
 
 円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ55円高の15835円、ドル建ては100円高の15880円で終えた。