本日の見通し(東京市場 株式) 日経平均は直近安値付近からの円相場にらみ 売り一巡後はハイテク株への押し目買いか

2014年01月24日 08:30

 東京市場は全般的に売り優勢のスタートが予想される。円高・米株安が主の悪材料となるが、ドル円相場は直近の安値(1/13、1ドル=102.80円前後)まで下げたことで、ドルの買い戻しが意識される公算が大きい。来週のFOMCを前に戻りは限られるものの、昨晩の米景気鈍化懸念はいったん織り込まれる公算が大きい。円安方向へのアヤ戻しや米株先物の上昇が見られれば、寄り付き水準から極端に売り込まれることはなさそうだ。
 
 来週からの主力企業の決算発表を前に個別で好業績株への買いが意識されるため、売り一巡後は選別物色からプラスで推移する銘柄も出てくるだろう。米NASDAQは高値圏を維持しており、ハイテク株への押し目買いが予想される。
 
 日経平均株価の予想レンジは15377円-15515円。1/14安値(15383円)前後まで下げ幅を広げる可能性はあるが、下げ止まる転換線(15671円)や基準線(15733円)を意識して引けはやや戻すイメージだろう。終値で1/14安値(15422円)を下回らず、下値を固められるかが重要である。
 
 来週予想される基準線の上昇でポジティブな方向にムードが変わるかが短期的なポイント。日柄面で基調に変化が生じやすいのは、1/27-29となる。
 
 22日のダウ平均は前日比175.99ドル安の16197.35ドルで取引を終了。一時は232.76ドル安まで下げ幅を広げる場面があった。中国1月HSBC製造業PMIが景気の拡大・縮小の分岐点である50を割り込んだことや、米国の1月Markit製造業PMIが市場予想を下回ったことが嫌気された。また、12月の中古住宅販売件数や景気先行指数などが市場予想を下回るなど、全般的に低調な経済指標が悪材料視された。
 
 NASDAQは前日比24.13ポイント安、S&P500は前日比16.40ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ310円安の15390円、ドル建ては285円安の15415円で終えた。