本日の見通し(東京市場 株式) 指数はもみ合いだが日本株への物色意欲は高い 金融緩和期待が支え
2014年01月22日 08:17
東京市場はもみ合いか。欧米株式の好調持続を背景に日本株への物色意欲は途絶えそうにない。指数ベースは弱含む場面も想定されるが、前日終値付近を意識して終えるイメージだろう。日銀政策決定会合の結果や黒田日銀総裁の会見を前に、きのうのようなドル円動意による先物買いは期待できない。ただ、円安期待がこの先高まる可能性が高く、下値も買い戻し優勢で限定的か。幕間つなぎ的な物色が予想され、世界の景気見通しが引き上げられたことなどを背景に、石油・商社・非鉄セクターなどに注目したい。
日経平均株価の予想レンジは15695円-15845円。RSI(9日)は49.4%まで上昇し、50%前後の正念場となる。一目均衡表では転換線(15752円)の下げに影響を受ける可能性があることや、5日線の強い上昇継続にはきょうも連続大幅高が必要である。下押す場面があっても、1/14安値(15422円)を下回らず、下値を固められるかが重要である。1/15高値15808円を上回れば、12/30高値16291円トライにつながる公算が大きい。
日柄面で基調に変化が生じやすいのは1/27-29となる。
21日のダウ平均は前日比44.12ドル安の16414.44ドルで終了した。国際通貨基金(IMF)は2014年の世界経済見通しを昨年10月時点の3.6%から3.7%へ引き上げた。米国については2.6%から2.8%へ引き上げられた。ただ、こうした材料は消化済みとあって、大きな手掛かりとはならず。むしろ、この日発表されたダウ構成銘柄のベライゾン・コミュニケーションズの決算が嫌気されたほか、ジョンソン・エンド・ジョンソンの決算では2014年通期見通しが市場予想の下限に近いものとなり失望された。
NASDAQは前日比28.18ポイント高、S&P500は前日比5.10ポイント高の1843.80ポイントで終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ25円高の15815円、ドル建ては60円高の15850円で終えた。