本日の見通し(東京市場 株式) 反発か 出来高盛り上がらずも海外長期資金が主力株に押し目買い
2014年01月07日 08:18
東京市場は反発が予想される。強弱の米経済指標を受けて、週末発表の雇用統計に対する市場反応が見極めづらくなり、様子見姿勢が一段と強まる公算が大きい。好業績や好需給面を背景とした小型株物色を横目に、1月限のオプションSQ算出を控え一部市場などでは先物主導の展開が予想される。一方、海外からの長期資金流入期待などもあり、円高が一服する局面を見極めながら、主力輸出株などへは売り一巡後の押し目買いが予想される。
日経平均株価の予想レンジは15720円-16050円。横ばいの基準線(15716円)まで下げる可能性はあるが、売り一巡後は強めの上昇となる転換線(15794円)を意識し、転換線上で終えるイメージだろう。陽線で終えれば週後半に向けて自立反発のシナリオだ。そのまま高値更新につながるか、二段下げに向かうかの判断は時期尚早である。
高値更新後の上値メドは、終値ベースで17150円~17170円ところとなる。二段下げに向かうケースの下値メドは15160円前後。日柄面では1/15-16、1/27-29は基調に変化が生じやすい。
6日の米国株式市場は下落。ダウ平均は前日比44.89ドル安の16425.10ドルで終了した。12月ISM非製造業景況指数が53.0と市場予想の54.7を下回ったほか、11月の53.9から低下した。11月製造業受注指数が市場予想を上回ったことで相場を下支えしたものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表や週末発表の米12月雇用統計を控え、積極的な動きに乏しく前営業日終値をやや下回る水準でもみ合いとなった。
NASDAQは前日比18.23ポイント安、S&P500は4.60ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ95円安の15805円、ドル建ては35円安の15865円で終えた。