本日の見通し(東京市場 株式) クリミアの選挙結果を受けて国際情勢の悪化を懸念
2014年03月17日 08:02

東京市場は売り優勢の展開となりそうだ。日経平均株価の予想レンジは14000円-14300円。ウクライナ南部クリミア半島で、ロシアへの編入の是非をめぐって16日に行われた住民投票は、選管当局が公表した暫定結果でロシア編入への賛成が95.5%に上り、承認が確実になった。ロシア編入を認めない欧米の対立はますます強まるとみられ、国際情勢の緊迫感の高まりからリスク回避の動きが強まるだろう。14日のADRは軒並み下落。CME225先物(円建て)の清算値(14150円)にサヤ寄せする形で朝方から軟調な推移が想定される。円相場が101円台前半で推移していることも含めて、輸出関連株に売りが出やすい状況となり、買いは短期資金による内需の中小型株物色にとどまりそうだ。
14日のNY株式相場は続落。米3月ミシガン大学消費者信頼感指数の速報値が予想外に前月から低下したほか、ウクライナ情勢に関する米露対立に打開の兆しが見えなかったことも相場の重荷となった。ダウ平均は前営業日比43.22ドル安い16065.67ドルと5営業日続落で終えた。 NASDAQは前営業日比15.02ポイント安の4245.40ポイント、S&P500は5.21ポイント安の1841.13ポイントで終了した。 円建てのCME225先物は大証日中終値と比べ70円安の14150円、ドル建ては5円安の14215円で終えた。

