本日の見通し(東京 為替) イベント前で様子見へ、豪雇用指標には警戒
2013年11月07日 08:13
昨日のNYタイムでは翌日の欧州中央銀行(ECB)理事会での金融政策に関する話題が一部で聞かれたことからユーロが上下。他通貨も対ドル・対円で小幅に連れる展開が先行した。ただ、米経済データの結果も手掛かりになりにくかったことで、ECB理事会や米GDP、週末の米雇用統計の発表を控えて調整しながら次第に様子見姿勢が強まっていった。
東京タイムは海外タイムに重要指標を控え、一部の通貨を除き様子見ムードが広がるか。本日は欧州中央銀行(ECB)理事会ならびに米7-9月期GDP速報値、前後するがイングランド銀行(BOE)金融政策委員会(MPC)などの金融政策イベントならびに重要指標の発表を海外タイムに控えるほか、明日の米10月雇用統計ならびに週末には中国重要指標の発表も予定されていることから、東京タイムでは積極的な取引は手控えられる公算が少なくない。ECB理事会については、政策金利は0.5%での現状維持がコンセンサスとなっているが、現状はユーロ圏経済指標や各国の要人発言に一喜一憂する展開で、利下げ観測も依然としてくすぶっている状態。そういった緊張感のあるなかではなおのこと発表を控えて様子見ムードが広がってきそうだ。
なお、東京タイムでは豪雇用統計の発表が予定されており相場を動意づかせる材料として注目される。直近数カ月だけを見ても同統計における就業者数は予想からのかい離が著しいことから、発表直後の豪ドルのボラタイルな動きには十分警戒しておきたい。