本日の見通し(東京 株式) 日経平均は連続三陰線でも直近安値割り込まず、下げ渋れば買い戻しへ

2013年11月06日 08:13

 東京市場は小幅高か。欧米株式市場のさえない流れや材料難のなか、売りに押される場面が予想される。アジア株の動向次第でも売り圧力が強まる可能性はあるが、円高一服(ドル円相場1ドル98円台半ば)が下支え要因となるかが試される。
 10月のユニクロ国内既存店売上高が大幅にマイナスとなったファーストリテイリング(9983)の株価の反応次第ともいえそう。日経平均にせよ、ファストリ株にせよ、日足は連続三陰線となっており、下げ渋れば買い戻しが優勢になりやすいタイミングとみられる。トヨタ自動車の決算内容なども注目だ。決算イベントを材料にした短期筋の動きを警戒しながらも、昨晩引けで戻した米国株の動向に期待し、押し目買いのタイミングとみたい局面であろう。
 
 日経平均株価の予想レンジは14150円-14300円。一目均衡表では転換線(14443円→14307円)の下落転換が予想されるなか、抵抗帯水準をサポートに反発できるかが注目される。
 一方、10/25安値を下回り、10/23高値(14799円)を起点とした逆N字型の二段下げなら、今後は10/8安値(13748円)付近まで下げるイメージとなる。下値メドとしては、100日移動平均線(14034円)や6月安値(12415円)を起点とした下値支持線などの節目となる。基調に変化が生じやすいのは、11/7、14-18、29などがある。
 
 5日のNY株式相場でダウ平均は前日比20.90ドル安の15618.22ドルで終了した。欧州委員会が2014年のユーロ圏の実質経済成長率見通しをプラス1.2%から1.1%へ下方修正したほか、失業率が今後2年間は12%前後で高止まりすると予測。欧州景気回復ペースの鈍化が懸念され、ダウ平均は一時116.94ドル安の15522.18ドルまで下落した。一方、米10月ISM非製造業景況指数が市場予想を上回ったことで買い戻しが入り、前日終値付近を回復した。
 NASDAQは前日比3.27ポイント高、S&P500は4.96ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ30円安の14170円、ドル建ては5円安の14195円で終えた。