本日の見通し(アジアタイム 為替) ドル円は104円付近で反発力限られる
2013年12月23日 08:04
先週末のNYタイム、ドル円は2008年10月以来の高値を更新する104.64円まで上昇を先行させた。米7-9月期GDPの大幅改善も支えとなった。しかしその後は海外勢のクリスマス休暇が近づく週末におけるロンドン・フィキシングのドル売りフローをきっかけに調整安となり、103.85円まで水準を急速に下げた。それ以降は104円前半まで戻すのが精一杯で反発力は限られた。一方でユーロドルはドル高調整の流れを後押しに、前日高値1.3694ドルを上回って1.3710ドルまで上昇した。しかしドルの調整売りもロンドン・フィキシング前後がピークで、その後は1.36ドル後半で動きを落ち着かせた。また、ユーロ円はドル円の調整による円買いが重しとなり、前日高値142.80円手前の142.74円で伸び悩むと、その後は一時142.12円まで下落。それ以降も142円前半で戻りは鈍かった。
週明けの為替市場で、ドル円は104円付近で引き続き反発力の限られた動き。先週末NY引けの水準104.10円から下押し、103.95円まで水準を下げる場面もあった。日本が祝日でアジア市場の市場参加者が限られるなか、一方的にレンジを広げる展開にはなりにくそう。動意のきっかけになりそうな特段のイベントもなく、現水準付近でさえない動きが続くことになるか。ただ、日銀が金融緩和でデフレの完全脱却を目指す姿勢を示している一方、米量的緩和が縮小開始となる状況を踏まえれば、円安・ドル高のトレンドが大きく崩れることはないだろう。ユーロ円など、他の円絡みの通貨ペアも東京休場とあって、動意するにしても調整の振れに程度にとどまりそうだ。クリスマス休暇を控えるなか海外勢の動きも鈍そうで、対ドルでの各通貨の動きも限定的な値幅に終始するか。しかし、いつもの休日の市場と同様に、取引が薄いなかでまとまったフローが出た際、上下への振れが大きくなりがちな点には注意が必要となる。