本日の見通し (東京為替) FOMC待ちで模様眺め続く
2013年12月17日 08:02

16日の為替市場は円買いが入る場面があった。ドル円は102.65円、ユーロ円は141.18円まで調整売りから軟化。その他のクロス円も重かった。17日から始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)控えて円売りポジションが巻き戻されている。ただ、値動きは一方的にならず、ドル円やクロス円の下値は限定的。ユーロドルは欧州のPMIの一部が強かったこともあって、1.3800ドルまでユーロ買い・ドル売りに傾く場面もあったが次第に伸び悩み。ポンドドルも1.63ドル半ばまで上昇後に押し戻されている。
本日の東京タイムは、FOMCを控えて模様眺めムードが引き続き強いだろう。量的緩和(QE)の据え置き見通しが大勢だが、エコノミストらの約2割が今週のFOMCでのQE縮小開始を予想しており、どのような決定がなされるとしても値動きは発生しそうで、前もってポジションを傾ける市場参加者は少ない。また、FOMCが大注目だとはいえ、これを通過してしまえば来週はクリスマスである。冬季休暇シーズンが目前だ。値動きがないほうが自然といえる。利益をあげられていない短期筋などからフローが持ち込まれる可能性があるうえ、リパトリなどにも目を向けておくべきだろうが、あまり気を張って見るべき点はないと思われる。
12月3日開催分の豪準備銀行(RBA)金融政策決定理事会議事録が公表されるが、自国通貨安誘導に関して目を引く文言があるなら豪ドル売りにつながるのではないか。RBA内部で積極的な豪ドルの押し下げに否定的な意見が見受けられると、豪ドル買い戻しのきっかけとなるか。
