本日に見通し(東京 株式) 米国株高を好感しながらも上値の重い展開か 週末までの重要イベント控え
2013年11月07日 08:15
東京市場は米国株高を好感しながらも上値の重い展開か。ダウ平均の高値更新や国内主力企業の好業績を好感するムードが漂う一方で、きょうのECB理事会や米7-9月期GDP速報値の発表、あすの米雇用統計を前に方向感が出づらい相場展開が予想される。レンジ相場のなかで、戻り売りをこなしながらの動きが続くだろう。
日経平均株価の予想レンジは14310円-14470円。きのうは75日線(14156円)付近や8/28安値を起点とした下値支持線から切り返す格好となった。同時に25日線(14320円)や一目均衡表の抵抗帯、転換線、基準線などを上回り、きょうはそれらが逆にサポート水準になると想定したい。目先的には、10/30高値14526円を上回れるかがに注目だ。上回ることができれば、上値抵抗線上の14800円処まで上値余地が広がる公算が大きい。
一方、10/25安値を下回り、10/23高値(14799円)を起点とした逆N字型の二段下げなら、10/8安値(13748円)付近まで下げるイメージとなる。
基調に変化が生じやすいのは、11/7、14-18、29などがある。
6日のダウ平均は大幅反発となり史上最高値を更新した。FRBのシニアエコノミストが発行したレポートでFRBは金融政策変更の目安となるフォワードガイダンスで失業率の項目をハト派に修正する可能性が明らかになり、金融緩和政策が長期化するとの観測が広がった。米9月景気先行指数が市場予想より強かったことも材料視され、前日比128.66ドル高の15746.88ドルで終了した。
NASDAQは前日比7.92ポイント安、S&P500は7.52ポイント高の1770.49ポイントで終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ55円高の14405円、ドル建ては75円高の14425円で終えた。