本日の見通し(為替) 月末フローや株価次第 イベント前に動きにくい

2013年10月29日 08:19

 NYタイムの為替市場は方向性の見定めづらい展開。29日から開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてポジション調整的なドル買いが先行したが、米金融当局による量的緩和の縮小が年明け以降になるとの観測が広がるなかで後半はドルが売り直され、結局、主要通貨は前週末の終値とさほど変わらない水準で週明けの取引を終えた。
 FOMCの声明のトーンに注目が集まるなか、イベントを控えて思惑的な値動きは入りづらく、月末特有のフローや株価の動向に左右される展開が見込まれる。ただ、米株価も主要指数が総じて横ばいで引けるなど様子見姿勢が強かったことで、本邦株価の動意も当初は限られそうなことから為替の動き出しも静かなものとなるか。中国の短期金利上昇や引き締め観測など、局所的な材料はあるがメインのテーマではない。米金融緩和の行方に視線が一極集中するなかで、東京タイムは模様眺めを強いられることとなりそうだ。