日経平均寄与度ランキング(午前)
全面安の中、値上がり銘柄数は10だけに
2013年07月26日
*11:55JST
26日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり10銘柄、値下がり211銘
柄、変わらず4銘柄となった。
日経平均は大幅に下落。312.36円安の14250.57円(出来高概算13億3000万株)で前場
の取引を終えた。米量的緩和の縮小時期が遠のいたとの見方から円相場が1ドル99円
台前半と円高に振れており、売り優勢の相場展開に。また、決算シーズンとなるな
か、主要企業の決算内容を見極めたいとする模様眺めムードも強い。14400円を割り
込んで始まった日経平均は、一時下げ幅を縮める局面もみられたが、円相場が1ドル
98円台に突入するなか、下げ幅は300円を超えている。
前日に決算発表を受けて大幅安した信越化学<4063>は値上がり寄与度トップに。ま
た、4-9月期営業予想を上方修正した富士電機<6504>は寄与度2位。老朽インフラ関連
の太平洋セメント<5233>が寄与度3位に。その他、4-6月期営業黒字見通しのシャープ
<6753>がランクイン。
一方で、指数インパクトの大きいファーストリテイ<9983>、京セラ<6971>、ソフトバ
ンク<9984> は値下がり寄与度上位に。また、引け後に決算発表を控えているファナッ
ク<6954>が寄与度4位に。その他、4-6月期に33億円の赤字となったアドテスト<6857>
は寄与度5位に。その他、東京エレクトロン<8035>、ホンダ<7267>などがランクイン。
全面安の中、値上がり銘柄数は10だけに。
*11:30現在
日経平均株価 14250.57(-312.36)
値上がり銘柄数 10(寄与度+3.78)
値下がり銘柄数 211(寄与度-316.14)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<4063> 信越化 6710 70 +2.80
<6504> 富士電機 377 5 +0.20
<5233> 太平洋セメ 342 4 +0.16
<6753> シャープ 450 3 +0.12
<6361> 荏原 567 3 +0.12
<4902> コニカミノルタ 792 3 +0.12
<9502> 中部電 1435 23 +0.09
<7013> IHI 420 2 +0.08
<9503> 関西電 1332 11 +0.04
<5020> JX 524 1 +0.04
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<9983> ファーストリテイ 35950 -700 -28.03
<6971> 京セラ 10450 -500 -20.02
<9984> ソフトバンク 6580 -120 -14.41
<6954> ファナック 14590 -340 -13.61
<6857> アドテスト 1388 -151 -12.09
<8035> 東エレク 4565 -205 -8.21
<7267> ホンダ 3810 -85 -6.81
<7203> トヨタ 6220 -160 -6.41
<8015> 豊通商 2812 -156 -6.25
<6902> デンソー 4750 -150 -6.01
<4503> アステラス薬 5580 -140 -5.61
<4502> 武田 4515 -130 -5.21
<9433> KDDI 5200 -60 -4.80
<6762> TDK 3595 -115 -4.60
<5108> ブリヂストン 3585 -115 -4.60
<4543> テルモ 5280 -110 -4.40
<9613> NTTデータ 375000 -11000 -4.40
<7751> キヤノン 3180 -65 -3.90
<8830> 住友不 4320 -95 -3.80
<3382> 7&I-HD 3755 -95 -3.80
[先物OP市場ウォッチ]
売り一巡後は決算発表銘柄の動向に警戒:見通し
*08:11JST
25日の225先物は前日比210円安の14520円で取引を終了。手掛かり材料に欠ける展開
のなか、13時30分に決算を発表した信越化学<4063>が急落すると、指数にも仕掛け的
な売りが入り14600円台を割り込む展開となった。米国株式相場は上昇。ダウ平均は
13.37ドル高の15555.61、ナスダックは25.59ポイント高の3605.19で取引を終了した。
強弱入り混じる経済指標や主要企業決算を受けて朝方は小動き。午後に長期金利が低
下に転じたことで買いが優勢となり、プラス圏で取引を終えた。10年債利回りは一時
2週間ぶりの水準まで上昇していたが、WSJ紙の記事「来週のFOMCで量的緩和策の規模
は据え置かれる公算」や堅調な7年物国債入札の結果を手掛かりに低下に転じた。
円建てCME先物の清算値は前日の大証終値比160円安の14360円。為替市場では、ド
ル・円は99円10銭台、ユーロ・円は131円70銭台で推移している(日本時間8時00分時
点)。米国株は上昇だが、朝方は為替の円高推移が嫌気されてマイナススタートとな
る公算が大きい。今週に入り企業の決算発表が徐々に増加しているなか、ネガティブ
な決算となった銘柄への売りがやや目立つ。昨日は信越化学の発表のタイミングで
225先物にまとまった売りが入った。取引時間中は主力企業の決算は予定されていな
いが、引け後にはファナック<6954>、野村HD<8604>、NTTドコモ<9437>、JFEHD<5411>
などが予定されていることで引け間際の動向を警戒。
投資家の心理状態を表す日経VI(ボラティリティ・インデックス)は、前日比-0.40
の25.44と低下。足元の225先物は値動きが乏しいことでオプションも静かな展開とな
っている。ただ、本日は売り一巡後の一段安が警戒されることから日経VIは上昇する
公算が大きい。まだまだ高いボラティリティ相場には注意したいところ。本日の上値
メドは14500円、下値メドは14200円とする。
*09:10JST
225先物は前日比180円安の14340円で取引を開始。米国株が上昇したものの為替の円
高推移が嫌気されて売り優勢のスタートとなっている。7月SQ値14410円を一気に下回
る格好に。現物市場では、自社株買いを発表したソフトバンク<9984>が続落となって
いる。
*10:56JST
225先物は前日比290円安の14230円まで下落した後は14300円を挟んだ推移となってい
る。一部市場関係者は、「朝方、アルゴリズムが下に走ったが、ある程度買戻され
た」と指摘。「19日から短期筋がサヤ取りの商いを進めており、薄商いのなか値が飛
びやすくなっている」との指摘も。
*11:51JST
225先物は前日比340円安の14180円まで下げ幅を拡大。薄商いとなりやすい時間帯に
まとまった売りが入ったとの観測。こうした動きを受けて日経VIは前日比3.97上昇の
29.41と節目と言われる30に接近している。