日経平均寄与度ランキング(午前) リチウムイオン電池の新材料を開発した信越化学<4063>が寄与度5位にランクイン
リチウムイオン電池の新材料を開発した信越化学<4063>が寄与度5位にランクイン
2013年08月01日
*11:58JST
1日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり169銘柄、値下がり48銘柄、変わらず8銘柄となった。
日経平均は反発。159.11円高の13827.43円(出来高概算12億2000万株)で前場の取引を終えた。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、現行の金融政策を据え置くと発表。同時に発表した声明が景気認識を小幅に下方修正したと受け止められ、金融緩和の縮小観測が後退。日経平均は前日に200円超の下落をみせていたこともあり、FOMC通過で落ち着いた動きに。ただし、中国では7月の製造業PMIの発表を控えていた
ほか、円相場が1ドル97円台半ばと円高に振れて推移するなか、前日終値を挟んでの推移が続いた。しかし、その後中国の7月製造業PMIが予想を上回ったほか、円相場が1ドル98円台と円安に振れるなか、日経平均は先物主導によるプログラム買いなどからじりじりと上げ幅を広げている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超え、全体の過半数を占めている。セクターでは、鉄鋼、医薬品、鉱業、その他製品、電力ガス、ゴム製品、証券などが強い動きに。
米スプリントが来年加入者の増加を見込むと報じられたソフトバンク<9984>は値上がり寄与度トップ。31日にシティが買いに格上げしたファナック<6954>は寄与度2位。
また、リチウムイオン電池の新材料を開発した信越化学<4063>が寄与度5位。その他、好決算に加え、自社株買い発表のTOTO<5332>がランクイン。
一方で、4-6月期大幅減益のNTTデータ<9613>が値下がり寄与度トップに。4-6月営業利益が市場予想を下回ったホンダ<7267>は寄与度2位。4-9月期の営業益見通しを下方修正した日本ハム<2282>は寄与度5位にランクイン。
*11:30現在
日経平均株価 13827.43(+159.11)
値上がり銘柄数 169(寄与度+208.84)
値下がり銘柄数 48(寄与度 -49.73)
変わらず銘柄数 8
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<9984> ソフトバンク 6390 150 +18.02
<6954> ファナック 15160 300 +12.01
<6971> 京セラ 10220 270 +10.81
<9983> ファーストリテイ 33800 250 +10.01
<4063> 信越化 6320 200 +8.01
<4502> 武田 4550 175 +7.01
<7203> トヨタ 6120 150 +6.01
<7270> 富士重 2563 141 +5.65
<5332> TOTO 1134 133 +5.33
<4503> アステラス薬 5380 130 +5.21
<4452> 花王 3270 130 +5.21
<6902> デンソー 4585 125 +5.01
<6367> ダイキン 4190 110 +4.40
<5108> ブリヂストン 3570 90 +3.60
<8801> 三井不 3045 82 +3.28
<4911> 資生堂 1586 79 +3.16
<5333> ガイシ 1381 71 +2.84
<8830> 住友不 4175 70 +2.80
<3382> 7&I-HD 3770 70 +2.80
<4523> エーザイ 4210 65 +2.60
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<9613> NTTデータ 325500 -26500 -10.61
<7267> ホンダ 3520 -110 -8.81
<9433> KDDI 5360 -50 -4.00
<8035> 東エレク 4380 -85 -3.40
<2282> 日本ハム 1440 -70 -2.80
<3405> クラレ 1274 -65 -2.60
<5201> 旭硝子 582 -53 -2.12
<6103> オークマ 673 -52 -2.08
<5214> 日電硝 502 -25 -1.50
<9766> コナミ 2141 -31 -1.24
<6502> 東芝 400 -25 -1.00
<7731> ニコン 2025 -24 -0.96
<2802> 味の素 1345 -23 -0.92
<6302> 住友重 438 -18 -0.72
<9064> ヤマトHD 2137 -15 -0.60
<5801> 古河電 223 -14 -0.56
<7735> スクリーン 529 -14 -0.56
<2531> 宝HD 819 -13 -0.52
<6506> 安川電 1158 -13 -0.52
<2801> キッコーマン 1677 -11 -0.44
[先物OP市場ウォッチ]
中国経済指標を睨みつつ13600円レベルでの静かな攻防に:見通し
*08:10JST
7月31日の225先物は前日比290円安の13600円で取引を終了。現物市場で決算が好感されたソフトバンク<9984>が失速したことや、月末に伴うドレッシング買いが観測されなかったことなどから下げ幅を拡大した。米国株式相場はまちまち。ダウ平均は21.05ドル安の15499.54、ナスダックは9.90ポイント高の3626.37で取引を終了した。予想を上回る7月ADP雇用報告、4-6月期GDP速報値を受けて買いが先行したが、午後のFOMCの結果発表を前に伸び悩んだ。FOMC結果は概ね予想通りであったが、連銀が景気判断を下方修正したことで次回9月会合での緩和策縮小観測が後退し、再び買いが優勢に。だが、取引終了前に信用問題が浮上した百貨店大手の株価急落を受けて失速す
る展開となった。
円建てCME先物の清算値は前日の大証終値比50円高の13650円。為替市場では、ドル・円は97円80銭台、ユーロ・円は130円10銭台と円高進行は一服(日本時間8時00分時点)。米FOMC声明文では注目された緩和縮小のタイミングなど核心には触れなかったことで市場へのインパクトは限定的。本日は今週のレンジ下限である13600円辺りでの静かな攻防となりそうだ。足元の225先物の手口ではAアムロの大商いが目立っており、出来高5-6万枚とさほど盛り上がっていないなか影響力は大きい。10時の中国の7
月製造業PMI、10時45分の同じく中国の7月HSBC製造業PMI改定値などを手掛かり材料とした動きを警戒。
投資家の心理状態を表す日経VI(ボラティリティ・インデックス)は、前日比+0.09の28.67と小動きとなった。225先物の日中値動きは240円となったが、オプション市場の売買が前日比で大幅に減少するなどオプションの売買動向が静かだったことが要因と思われる。この指数の低下が進めば市場心理改善との見方から押し目意欲が高まる可能性も。本日の上値メドは13800円、下値メドは13560円とする。
*09:10JST
225先物は前日比50円高の13650円で取引を開始。警戒された米FOMC声明文は市場へのインパクトは限定的だったことで、やや買戻し優勢のスタートとなっている。個別では、決算が嫌気されたホンダ<7267>が売られている一方、リチウムイオン電池の新材料開発が報じられた信越化学<4063>が買い優勢の展開に。
*10:26JST
225先物は前日比140円高の13740円と前日の下落幅(290円)の半値戻しで推移している。10時に発表された中国の7月製造業PMIが50.3と市場予想(49.8)を上回ったことなどが材料視されている。現物市場ではファーストリテイ<9983>が切り返すと指数一段高の可能性も。
*11:18JST
225先物は前日比200円高で13800円を回復している。10時45分に発表された7月の中国HSBC製造業PMI改定値は市場予想と一致だったが、10時の7月中国製造業PMIの予想上振れが材料視されて上海総合指数は一段高で1.5%の上昇に。