日経平均 売り買い交錯で方向感を探る展開 25日線が抵抗帯として意識される

2014年02月24日 16:21

日経平均は朝安後に切り返し、一時100円超の上げ幅を示現。1月23日以来となる25日線(14863円)上に浮上する場面がみられたが、心理的節目である15000円を前に失速。円相場の上昇などを手掛かりに戻り待ち売りが膨らみ、5日線(14752円)割れの水準まで調整した。大引けにかけては再度下げ渋りの動きをみせ、上下ともに節目とみられる両線内を行き来する形で、チャート上では方向感を探る形状となった。終値ベースでは5日線を上回っており、さらに狭まった両線内で小動きが続きそうだ。
 
 武者リサーチのレポート「年初のテクニカル調整は終わったか」によると、「東京株式の下落は、ほとんどすべてがテクニカルなものである」と言及。「テクニカルなポジションの整理はほぼ終わったとみられるので、これからテクニカルな理由によって鋭角的にリバウンドする場面に入る可能性が濃厚と思われる。ファンダメンタルズ面では顕著な企業収益の増大と円安趨勢に揺るぎがない。それは更なる経済好循環を生み出す必須の2条件である。仮にこのテクニカルな調整をアベノミクスそのものの失敗に結びつけるという過剰悲観が蔓延しているとすれば、むしろ逆に、テクニカルにはアップサイドの圧力が高まる可能性もある、とも考えられる。場合によっては、3月末は昨年末の高値以上の水準まで株価が上昇する可能性もある」と述べており、上値の重さを指摘する見方と対照的な相場観が注目を集めた。