恐怖指数VIXは17.82、前日比上昇

2014年03月15日 05:54

投資家の不安心理を示すVIX指数は17.82へ上昇(前営業日16.22)。前日の大幅下落の反動もあって米株価の下値はさほど広がらなかったが、週末にクリミア自治共和国で住民投票が予定されているなか、この日発表された米生産者物価指数や消費者信頼感指数の予想比下振れも懸念されて投資家の不安心理は上昇。ラブロフ露外相がウクライナ東部への介入の予定はないとの見解を示したが、住民投票の結果とそれを受けたロシアの対応、欧米の制裁の行方などが不安材料となるなかでVIX指数は一時18.22まで上昇した。
 ダウ平均は前日比-43.22ドルの16065.67ドルで引けた。
 VIX指数は、S&P500オプションの値動きを元にシカゴ・オプション取引所(CBOE)が算出・公表するボラティリティ・インデックスの略称。通称は「恐怖指数」で、上昇は市場の不安心理の強まりを、低下は不安心理の弱まりを示す。