中国株概況 本土大引け 続伸、銀行・証券株買われる
2014年01月29日 17:24
9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.56%高の2049.91ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1789億4700万元。
上海総合指数は終日プラス圏で推移した。ここ最近の下落で値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がったほか、今月1-26日の中国工商銀行(601398)など4大国有銀行の人民元建て融資残高増加額が前年同期比10%増の4300億元に上ったとの報道を受けて、投資家心理が改善した。ただ、春節(旧正月)連休を週末に控え、積極的な買いは手控えられた。
A株市場では、中国工商銀行(601398)や中国農業銀行(601288)など銀行が買われ、相場の上げを主導。国金証券(600109)がストップ高を付けるなど証券も高かった。李克強・首相が28日に中航工業第一飛機設計研究院を視察し、航空産業は自主発展を遂げなければならないと発言したことで、中航飛機(000768)など航空・軍需関連も買われた。半面、貴州茅台酒(600519)や宜賓五糧液(000858)など酒造、保利房地産集団(600048)や万科企業(000002)など不動産の一角が売られた。
上海B株指数は0.78%高の248.09ポイント、深センB株指数は0.71%高の848.59ポイントとともに反発した。イータイ・コール(900948)や重慶長安汽車(200625)が買われ、指数を押し上げた。