中国市場概況 香港前引け反落、中国PMI悪化で下げ幅拡大

2014年02月20日 13:46

20日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比1.11%安の22412.79ポイントだった。H株指数は0.87%安の9970.29ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で410億8100万HKドル。
 
 ハンセン指数は小安く始まった後、中国の製造業景況感悪化を嫌気して一気に下げ幅を拡大した。HSBCが発表した2014年2月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)の速報値は48.3で、2カ月連続で景況判断の分かれ目となる50を下回ったほか、7カ月ぶりの低水準となったことで、景気減速懸念が強まった。また、前日まで4営業日続伸した後とあって、利益確定の売りも相場の重しとなった。
 
 個別では、時価総額上位のHSBC(00005)やテンセント(00700)が売られ、相場の下げを主導。金先物相場の下落を受けて、紫金鉱業集団(02899)や招金鉱業(01818)も安い。広州汽車集団(02238)や東風汽車集団(00489)など自動車の下落も目立った。半面、石油製品販売事業を民間資本に開放すると発表したシノペック(00386)が10%近く上昇。シノペック儀征(01033)やシノペック上海石化(00338)、ペトロチャイナ(00857)も高い。