ロンドン為替概況 株高やクロスでのドル買いでドル円堅調

2014年01月21日 21:43

21日のロンドン市場はドル買い優勢。東京朝方に米WSJ紙が関係者へのインタビューを背景に、来週のFOMCで資産購入枠がさらに100億ドル縮小されると報じたことからドル買いが入り、流れが続いている。加ドルやトルコリラに対してドル買いが大きく進んだことも、ドルの全般的な押し上げ要因となった。また、ZEWのドイツ景況感指数が予想外に低下し、ユーロ売り/ドル買いを誘ったこともドル買い要因。
トルコ中銀は政策金利を事前予想通りに据え置いたが、一部の利上げ期待の反動や、経常赤字懸念を背景にトルコリラは対ドルで急落、過去最安値を更新している。
 
中国人民銀行が本日資金供給オペを実施したことで流動性懸念の後退からアジア株は上昇、欧州株も堅調に推移しており、ドル円を押し上げた。ドル円はロンドン序盤に104.75近辺まで上昇した後も、104.60台を中心に底堅い展開となっている。カナダ中銀は22日に会合を開き事前予想では政策金利は据え置かれる見込みだが、最近の弱い経済指標を背景に利下げ観測が一部では出ており、ドル高/加ドル安は2009年9月以来の1.10台まで進んでいる。