ロンドン為替概況 株安と円高 トヨタの豪州撤退で豪ドル弱い

2014年02月10日 21:43

10日のロンドン市場はリスク回避的に円買いが優勢だった。ただし、市場の注目は明日のイエレンFRB議長の議会証言に向けられており、ドル円は102円台は維持している。
早朝に円買いと米株先の売り、トルコ・リラ売りがほぼ同時に入り、リスク回避傾向を先導した。特に新たな材料はないが、トルコに関しては先週末にS&Pが格付け見通しを引き下げ、本日は格下げの可能性が3分の1あるとしている。日経平均先物は夜間取引が始まってすぐに急落して始まり、じりじり値を落としている。欧州株式市場でドイツ株などの主要国の株式指数は続伸して始まったが、一部は下落に転じている。
 
豪ドルやNZドルは東京時間から通して軟調な展開。早朝にトヨタの豪州での自動車生産中止方針が伝わり豪ドルを押し下げた面もあるようだ。以前から話は出ていたが、豪ドル高や人件費の上昇を嫌気して2017年末までに生産を中止する方針とのこと。既に米GMも撤退を表明しており、トヨタの撤退で豪州での現地生産を行う自動車メーカーはなくなる。