ロンドン為替概況 リスク回避ムードは一服、ドル円104円台半ば

2014年01月06日 21:38

6日のロンドン市場は、リスク回避ムードが一服、やや円安・ドル安方向に動いている。年初から世界的に株式が下落方向に転換していた。しかし、週明けの欧州株は落ち着いてスタートしており、下げは限定的になっている。この日は12月の欧州と英国のサービスPMIが発表されている。まず、スペインが予想外の大幅改善となったことでユーロ買いを誘った。その後発表されたイタリアとフランスの結果は前回値からやや改善したが、予想値と比べるとまちまちだった。そして、ドイツ確報値が下方改定されると、ユーロ買いが一服する場面があった。ユーロ圏全体では速報値から変わらずだった。一方、英CIPSサービスPMIは予想を下回っている。ポンドはこの結果を受けて下押しされる場面があった。しかし、全般的には落ち着いた相場展開となっており、円買い・ドル買いの圧力はみられていない。
 
ユーロドルは1.35台後半から一時1.3622レベルへと上昇、本日の高値を更新した。ポンドドルは一時1.6340レベルに軟化したものの、その後は1.6380近辺へと下げ渋り。円相場は円安方向に動いている。ユーロ円は141.70-80レベルから142.40近辺まで反発し、東京タイムの下げをほぼ消している。ポンド円もややユーロには見劣るものの170円台半ばから171.30台へと反発している。ドル円は、東京タイムに104円割れを回避されたこともあって104.60近辺へと下げ渋っている。