ロンドン為替概況 ユーロドルは振幅広げる 中国人民銀方針受けて上下動

2013年11月19日 21:45

19日のロンドン市場でユーロドルは振幅を広げた。朝方はドル売りが主要通貨に対して先行、中国人民銀行の周総裁が人民元の管理変動相場制に移行する意思を示したとのヘッドラインが流れるとユーロドルは1.3543近辺と昨日の高値に一時並んだ。豪ドルやポンドなどにも買いが入った。ただし、時間軸は定めず、現在の中心値からの変動幅1%を穏やかに広げていく、介入も徐々に止めていく、などど積極性が見られなかったこともあり一気に上げ幅を消すやや値動きの荒い展開となった。その後、OECDが経済見通しでユーロ圏や世界の成長率見通しを引き下げたり、ECBは量的緩和を検討する必要があるなどとしたこともありユーロドルは1.3488近辺まで値を落としている。発表された経済指標ではドイツ11月のZEW景況感指数は予想以上の数字だったが現状指数は予想外の低下となり、ユーロ圏9月の建設支出はマイナスの伸びだったことでユーロに重石となった面もある。
 
ドル円は方向性乏しく、東京午後からの99.80台を中心とした小動きが続いた。しっかりと100円台に乗せるには材料不足だが、日銀追加緩和期待などで99円台半ばより下には買い注文が集まっているといい下値も底堅かった。