ロンドン為替概況 ポンド買い強まる、失業の改善と英中銀インフレ報告で
2013年11月13日 21:41
13日のロンドン市場は、ポンド買いが強まった。まず、7-9月のILO基準失業率が7.6%と予想通り改善、2009年5月以来の低水準となった。加えて失業者数の減少幅も予想以上の結果。そして、注目イベントの英中銀四半期インフレ報告では、失業率が7%に低下する時期の見通しが前倒しされている。従来の2016年第4四半期から、50%超の確率で2015年第3四半期に早まるとの見方に変更されている。金利が一定との条件では2014年第4四半期に早まる可能性も指摘されていた。一連の結果を受けてポンドドルは1.5880-90レベルから一時1.60台乗せまで上昇。ポンド円も158円ちょうど付近から一時159.20台まで急伸した。カーニー英中銀総裁は、失業率は予想より早く低下しているとしながらも、利上げについては失業率7%を達成した後としており、引き続き市場の過度な利上げ期待を抑制しようとしていた。