ロンドン為替概況 トルコ政策期待と中国懸念後退で円売り
2014年01月27日 22:03
27日のロンドン市場は新興国懸念がやや和らぎドル円やクロス円は堅調な展開。ドル円は東京朝方に付けた101.77近辺から1円以上上昇して102.90台を付けている。大証の夜間取引に入って日経平均先物が底堅く推移したことや、トルコ中銀が緊急会合を明日開催との報道を受けて通貨リラに買い戻しが入っており、ドル円の買いを支えた。東京時間に発表された2013年貿易赤字額が過去最高水準だったことや、朝方に中国の高金利商品で金融会社と投資家の間で合意が成立したとの報道が伝わり円売りを誘った面もある。今月末償還の中国信託商品に関しては償還見通しが立っていなかったが、関係者によれば政府はデフォルトを容認せず個人投資家は守られるとのこと。
トルコ・リラは乱高下。朝方は買い戻し先行だったが急速に売りが入り、ドルとユーロに対して過去最安値を更新した。対ドルでは2.3900近辺と朝方の水準から3%近く下落したが、トルコ中銀は28日に緊急会合を開き物価安定に必要な政策措置を取ると明らかにしたことで急騰、対ドルでは2.30台後半と11営業日ぶりの反発に転じた。
ユーロドルは方向性のない展開で上下に振幅を広げた。朝方は神経質にもみ合っていたが、ドイツIfo景況感指数が予想以上の数字で2年半ぶりの高水準だったこともあり1.3717近辺まで上昇。その後はユーロ売り/ポンド買いが入ったことや欧州株が軟調に推移したことから1.3667近辺まで値を落としている。