ロンドン為替概況 イエレン証言前にドル安 リスク選好ムード
2014年02月11日 21:41
11日のロンドン市場は円以外に対してドル売り優勢。アジア時間に発表された豪州の良好だった経済指標を受けて豪ドル買い/ドル売りが継続しており、全般的なドル売りを誘っている。この後のイエレンFRB議長の議会証言はハト派的な内容になるとの見方は強く、ドル売りが入りやすい面もある。その中、株高を受けてドル円はしっかりしておりクロス円は上昇、ユーロ円は約2週間ぶりの140円台を一時付けた。
新興国通貨がしっかりしていることもリスク選好地合いを作っており、本日は南アフリカの製造業生産高が予想外の増加だったことも相場の支え。昨年5月のバーナンキ前FRB議長による量的緩和策縮小コメント以来、新興国通貨は米金融政策に大きく揺さぶられてきたが、今のところイエレン議長の証言には警戒感が薄いようだ。