ロンドン市場 調整主体の小動き 米雇用統計への思惑もなし
2013年10月22日 20:24

ロンドン午前も各通貨の値動きは小幅。米雇用統計を前に調整主体の小口フローが入ってはいたが、一部の通貨でこれまでのレンジをわずかに広げた程度の値動きに終始した。東京タイムからの動意の鈍さを引き継ぐ格好で時間だけが過ぎていった。雇用統計を材料にした思惑のフローにも大きなものは見受けられず、今日の雇用指標を皮切りに、米政府機関閉鎖の影響で遅れていた一連の経済データの内容を見極めたいとの思いが強かった。
ドル円は98.40円、ユーロ円は134.53円までややレンジ上限を拡大させ、じり高基調を維持して推移。ただ、東京タイムにつけた水準からは数ポイントの伸びにとどまっている。豪ドル円は6月5日以来の95円台を回復させて95.12円を示現し、ポンド円は158.73
円、加ドル円は95.60円までしっかり。
一方でドル円の底堅さもあり、ユーロドルは1.3682ドルから1.3660ドル台まで、わずか20p未満の値動きのなかだが重さを感じさせる推移。ポンドドルは1.6130ドル近辺、豪ドル/ドルは0.96ドル半ばで膠着感が強かった。ポンドに関してはビーンBOE副総裁が講演で「経済の回復が緩慢なら失業率の数値目標を変更すること可能」などと発言したが手掛かりになっていない。また英9月財政収支で収支が予想より悪化していなかったこともポジティブ要因とは捉えられなかった。
