ロンドン市場 午前概況 資源国通貨高・欧州通貨安の流れが継続
2014年03月26日 22:03
ロンドン午前も資源国通貨高・欧州通貨安の流れが継続。東京タイム中に行われたスティーブンスRBA総裁の講演内容が引き続き意識され、豪ドルが一段高となったことが他通貨へ波及したほか、欧州株が堅調だったことで景気回復に対する期待感が資源国通貨を下支えした。また、中国で明日から燃料価格が引き下げられる予定との報道を受けて、中国経済への回復期待も資源国通貨を支えした可能性はある。
一方で、ポンドを除いて欧州通貨の上値は重かった。ユーロは豪ドルなど資源国通貨で売りが強まり下げ幅を広げるなど、東京タイムからの軟調な流れを引き継いだ。
豪ドル/ドルは、昨年11月22日以来の水準となる0.9235ドルまで上昇幅を拡大。豪ドル円も94.51円までレンジ上限を拡大したほか、NZドル/ドルは0.8614ドル、NZドル円は88.16円、ドル/加ドルは1.1123加ドル、加ドル円は91.99円まで資源国通貨高が進んだ。豪ドルには、リアルマネーやレバレッジ系の買いが観測されたとの声も聞かれた。
ユーロは軟調。ユーロドルは、目先の節目であった1.38ドルの大台を割り込んで1.3790ドルまで下げたほか、ユーロ円も141.05円まで本日安値を塗り替えた。スイスフラン(CHF)もさえない展開で、ドルCHFは0.8870CHF、CHF円は115.34円までCHF安推移。一方で、ポンドはしっかり。ウィール英MPC委員が「賃金は伸び始めようとしている、景気見通しは良好」、「経済が正常化するように、金利もまた中立な水準へと戻る」と述べたことが好感された。ポンドドルは1.6557ドル、ポンド円は169.38円まで強含んだ。
こうした中、ドル円はひとり蚊帳の外。資源国通貨に対する円安と欧州通貨に対する円高が拮抗して、円の方向性が定まらなかったことが動きを鈍くさせた。ドル円は102.30円付近でこう着感が強まった。