ロンドン市場 午前概況 英雇用統計でポンドは上昇、ユーロもしっかり

2014年04月16日 19:54

ロンドン午前の為替相場では欧州通貨が堅調。ポンドは英雇用統計の改善への思惑から発表前から買いが先行したが、強い結果を受けて一段高に。英2月ILO失業率(3カ月)は6.9%で、2009年2月以来の低水準となり、イングランド銀行金融政策委員会(MPC)がガイダンスの見直しを行う前に目安としていた7%台を割り込んだ。ポンドドルは1.6818ドルまで上値を伸ばしたが、2月につけた年初来高値1.6823ドルを前に伸び悩んだ。ポンド円も172.11円まで高値を更新した後は171円後半に押し戻された。ECB当局者の口先介入効果が後退するなか、ユーロも堅調。ユーロドルは1.3851ドル、ユーロ円は141.77円までレンジ上限を広げた。ユーロ圏3月消費者物価指数(HICP)・確報値は前年比で市場予想や速報値と変わらずの+0.5%となり、反応は見られなかった。
 ドル円は米長期債利回りが上昇気味に推移し、欧州株が軒並み反発するなか、東京タイムでの堅調地合いを引き継ぐも上値は浅く、高値は102.37円までにとどまった。また、NZドルは下げ渋るも、NZ消費者物価指数の結果を受けた軟調地合いを引き継ぎ戻りは鈍く、NZドル/ドルは0.86ドル前後、NZドル円は87円後半での推移となった。豪ドルは対欧州通貨での売りに上値が抑制されて、豪ドル/ドルは0.93ドル半ば、豪ドル円は95円半ばで伸び悩んだ。