ロンドン市場 午前概況 小動き、ドル円は120円半ばで頭重い
2015年01月05日 20:50

ロンドンタイム午前の為替相場は手がかりが乏しく、動意は限定的。ユーロドルは1.19ドル半ばで小幅な上下にとどまり、ユーロ円は144円付近で上値が重くなっている。独主要都市の消費者物価指数(CPI)が前年比ベースで想定通りに鈍化していたため、日本時間22時に発表される独12月CPIへの警戒感から上値が重い。プラートECB理事は、「ECBは必要に応じて型破りな措置を実施する」とし、「今後数カ月の間にインフレがマイナスに落ち込むリスクある」との見解を示した。
ポンドドルは1.53ドル近辺、ポンド円は184円前後で戻りが一服。本日発表された英12月建設業PMIは57.6と、市場予想の59.0を下回って2013年7月以来の低水準を示現した。3カ月連続の低下で先週末の製造業に続きさえない結果となったが、市場の反応は限定的。
資源国通貨は対ドルでやや買い戻しが優勢。豪ドル/ドルは0.80ドル後半、NZドル/ドルは0.76ドル後半まで水準を持ち直したほか、ドル/加ドルは1.1769加ドルまでわずかにドル売り・加ドルの買い戻しが進んだ。対円では、豪ドル円が97円前半、NZドル円が92円前半、加ドル円が102円近辺で狭いレンジ内の推移にとどまった。
ドル円は120円半ばを超えた水準では伸び悩み、120円前半で小幅上下動。関連市場でも、米10年債利回りは先週末終値水準の2.11%近辺で動意が鈍く、欧州主要株価指数も先週末の終値を挟んで方向感が出ず、手がかりとはならなかった。

