ロンドン市場 午前概況 円買い継続、欧州通貨は軟調

2015年01月06日 21:04

ロンドンタイム午前の為替相場では、リスク回避の円買いが継続。東京タイムの流れを引き継ぎ、ドル円は118.65円まで下押し昨年12月18日以来の安値をつけた。いったん119円前半まで切り返すも、欧州株・原油価格の続落や、米10年債利回りが昨年10月16日以来の2.00%割れ水準まで低下したことも重しとなり、118円後半に押し戻された。
 
欧州通貨は軟調。ユーロ円は142円大台を割り込み、昨年11月3日以来の安値となる141.39円まで弱含んだ。ユーロドルも1.1897ドルまでじり安。独・仏の12月サービス業PMIはともに速報値からわずかに上方修正されたものの、ユーロ圏PMIは総合・サービス業ともに下方修正された。今月後半の欧州中央銀行(ECB)理事会やギリシャ総選挙までにユーロ安地合いは変わりそうもない。ポンドも軟調。英12月サービス業PMIは市場予想の58.5に対し55.8と、2013年5月以来の低い水準となり、ポンド売りが加速。製造業や建設業に続き、サービス業PMIもさえない結果となり、英景気回復の勢いが鈍化していることが裏付けられた。ポンドドルは1.5177ドル、ポンド円は180.36円まで下値を広げた。
 
また、ドル/加ドルは1.1786加ドルまでドル高・加ドル安が進み、加ドル円は100.84円まで下げ幅を拡大。NY原油先物が48ドル半ばまで続落していることも資源国通貨としての加ドルの上値を圧迫。オセアニア通貨は動意薄も、底堅く推移。豪ドル/ドルは0.8158ドル、NZドル/ドルは0.7750ドルまで小幅高となり、豪ドル円は96円後半、NZドル円は92円前後で下押しは限定的。