ロンドン市場 午前概況 ユーロ圏CPIはマイナスに、ユーロの反応薄

2015年01月07日 19:56

ロンドンタイム午前の為替相場は方向感に乏しい動きとなった。注目されていたユーロ圏12月消費者物価指数(HICP)・速報値は、前年比で市場予想の-0.1%に対して-0.2%に低下。2009年10月以来のマイナスに落ち込んだ。ただ、ほぼ予想通りの結果でユーロの反応は限定的。ユーロドルは1.1898ドルを頭に1.18ドル半ば、ユーロ円は141.67円を高値に141円前後へ水準を切り下げて推移。雇用データではユーロ圏11月失業率が11.5%と市場予想通りの結果となり、独は過去最低水準の6.5%に低下した。一方で伊11月失業率は13.4%まで上昇し、過去最悪を更新した。
 
ドル円・クロス円は直近の下落の反動から巻き戻しが先行するも、方向感は出ず小幅な上下にとどまった。ドル円は119.26円まで上値を伸ばしたが、時間外の原油価格の続落やギリシャ株価指数の大幅安も重しとなり、118円後半に失速するなど伸び悩んだ。今夜の12月ADP全国雇用者数や、昨年12月16-17日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を控え、様子見ムードも強まっている。クロス円もやや買い戻しが優勢で、ポンド円は180.57円、豪ドル円は96.24円、NZドル円は92.46円まで足元の高値を更新した。対ドルでは小動きながら上値の重い動きで、ポンドドルは1.5106ドル、豪ドル/ドルは0.8054ドル、NZドル/ドルは0.7736ドルまで小幅安。
 
原油安は止まらず、加ドルは軟調地合いが継続。ドル/加ドルは一時2009年5月以来の加ドル安水準となる1.1868加ドルまでドル買い・加ドル売りが進んだ。加ドル円はドル円の上昇に支えられて100円半ばで小じっかり。