ロンドン市場 午前概況 ユーロが振幅、ギリシャは融資延長を申請

2015年02月19日 20:49

ロンドン午前はユーロが振幅。ギリシャが、ユーロ圏に対して融資延長を申請するとの期待から買いが先行した。実際に、ギリシャ政府が正式に要請したことが明らかになると、ユーロドルは1.1450ドル、ユーロ円は135.93円まで高値を塗り替えた。しかし、ギリシャの申請はすでに織り込まれていたため、買い一巡後は超短期的なところでの材料出尽くし感から調整売りに押され、ユーロドルは1.1386ドルまで反落。ユーロ円も135円前半へ押し戻された。その後は、ECBの議事要旨の公表を見極めたいとの思いから、ユーロドルは1.14ドル前後、ユーロ円は135円半ばでもち合った。
 
ギリシャは、ユーロ圏に対し「金融支援ファシリティー基本合意文書」の延長を要請した。要請は、支援の条件が現在のギリシャ向け支援プログラムの条件とは異なるとしている。一方、ユーロ圏は日本時間20日23時からブリュッセルで会合を開催するとしている。
 
資源国通貨はさえない展開。豪ドル/ドルは0.7757ドル、NZドル/ドルは0.7507ドル、ドル/加ドルは1.2490加ドルまでドル高・資源国通貨安。対円でも売り優勢で、豪ドル円は92.18円、NZドル円は89.25円、加ドル円は95.10円までそれぞれレンジ下限を広げた。NY原油先物が一時50ドルを割り込んだことが重しとなった。
 
ドル円は一時118.95円まで上昇。ギリシャの支援要請によって、売り先行だった欧州株がもち直したほか、ユーロドルの下落に伴うドル買い戻しが下支えとなった。ただ、昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録がややハト派に振れたこともあって、ドル円の上値は限られた。