ロンドン市場 午前概況 ポンド・NZドル堅調、利上げ期待や指標好調で

2014年03月27日 20:37

ロンドン午前の為替市場はポンドが上昇。英小売データが市場予想を上回り、英国経済に対する期待感が高まったほか、BOEによる早期の利上げ期待が強められたことが背景。英2月小売売上高(自動車燃料を含む・前月比)は、市場予想+0.5%のところ+1.7%だった。ポンドドルは、好調な消費データを受けて1.6640ドルまで急騰。ポンド円も170.02円まで上昇幅を広げた。
 一方で、ユーロはさえない流れに。当局者の通貨水準に対する口先介入が意識される中、ECBと主要国当局との金融政策の方向性の違いがより鮮明になりつつあるとの思いが、ユーロの上値を重くした。ユーロドルは1.3741ドルまで下押ししたほか、ユーロ円は140.30円付近まで下落する場面があった。
 また、オセアニア通貨は堅調。NZドルは、NZの追加利上げ期待が根強いことが支えとなったほか、豪ドルも昨日にRBA総裁の発言が国内景気に強気と受け止められ上昇した流れが本日も続いた。NZドル/ドルは0.8680ドルと2011年8月以来の高値をつけたほか、NZドル円も約5年4カ月ぶりの高水準となる88.65円を示現した。豪ドル円は94円前半、豪ドル/ドルは0.92ドル前半で底堅く推移。
 この間、ドル円は102円前半で上下動。ユーロ円の下落に連れて上値が重くなる局面はあったが、大台割れを回避したことで、その後は102.20円付近へ戻してもち合った。