ロンドン市場 午前 重要イベント控えて調整主体
2013年12月05日 21:31
ロンドン午前の為替市場ではドル売りが先行した後、ドル買いに。明日の米雇用統計の発表を控えてポジション調整が入ったようだが方向感は薄かった。ユーロドルは1.3640ドルまで上昇後、1.36ドルちょうど前後へと押し戻された。10月25日高値と11月7日安値の下落幅の61.8%戻しにあたる1.3627ドルに到達したことで達成感があったうえ、欧州中央銀行(ECB)理事会の結果公表やドラギECB総裁の会見を控えたなか、欧州金融当局者のハト派色の度合いが焦点のため、ユーロ売りが持ち込まれやすかった。ポンドドルは1.6404ドルまで上昇後に1.6338ドルまで反落。英金融政策委員会(MPC)で政策変更は想定されておらず、思惑主体の動きは見られていないが、英政府発表の成長率見通しが上方修正されるとポンド買いが持ち込まれている。
ドル円は101.85円まで下げ昨日安値の101.82円に接近したが、その後はやや戻して102円ちょうど前後で方向感が乏しくなっている。
オセアニア通貨もドル売りの後、ドル買い。豪ドル/ドルは0.9057ドル、NZドル/ドルは0.8229ドルまで上昇後、それぞれ0.9005ドル、0.8180ドルへと反落。ただ、重要イベントを控えたなかでドル買いも続かず、方向感は限定的。
クロス円ではユーロ円が138.54円、ポンド円が166.63円まで下げた。今週、ユーロ円は140円台を達成し、ポンド円も節目となる07年高値と2011年安値の38.2%戻しの水準に到達しておりポジション調整の売りが持ち込まれやすかった。豪ドル円は91.94円、NZドル円は83.52円まで弱含み。夜間取引で大証日経平均先物は90円高の15250円まで上昇する場面があったが円売りにはつながらず。