ロンドン市場 午前 調整の円買いが優勢に、流動性相場に一服感

2013年12月03日 20:51

 ロンドン午前の為替市場では調整の円買いが入った。東京タイム午後にドル円は103.38円まで上昇し約半年ぶりの高値を更新していたが、ロンドンタイムに入ると流れが反転。ロンドン序盤にユーロ円が140.03円まで上昇し2008年10月以来となる大台回復を果たしたものの、その後は達成感もあって139.19円まで下落に転じて本日の安値を更新。ドル円も102.53円まで下げた。週後半は追加緩和が警戒される欧州中央銀行(ECB)理事会や、米量的緩和(QE)縮小開始のカギとなる米雇用統計などの発表が予定されているため、一方通行に進みすぎた円安に調整が入りやすい。ポンド円は168.40円付近まで伸び悩み。加ドル円は96.27円まで反落。夜間取引で大証日経平均先物は180円安の15550円まで下落しているうえ、主要な欧州株価指数も前日比1%前後の下げとなっており、流動性相場に調整が促されている。
 ただ、豪ドル円は93円半ばで東京タイムからのレンジを維持。NZドル円は84.87円まで一時上昇するなど、その他のクロス円と比較して円買い圧力は軽微。豪ドル円やNZドル円はこのところの上げが弱かった分、反動も限られている。
 ユーロドルは1.3576ドルまで強含み。対主要通貨でドル売りが見られ、ユーロドルも小高く推移した。スペインの11月失業者数が予想に反して減少したこともサポート要因。ポンドドルは発表された英建設業PMIが2007年8月以来の高水準に達したことで1.6437ドルまで上昇。豪準備銀行(RBA)による豪ドル高けん制から重かった豪ドル/ドルは、0.9120ドル付近まで戻し本日これまでの下げを帳消しにしている。NZドル/ドルは0.8233ドルまで堅調に推移。