ロンドン市場 午前 英指標でポンド売り、他通貨は米雇用統計待ち

2014年01月10日 20:18

 ロンドン午前はポンド売りがやや目立つ展開となった。前日に約1年ぶりの安値水準となる0.8231ポンドまで下落したユーロポンドでユーロの買戻しが優勢となり、ポンドは欧州タイム序盤から対ドル・対円でもじり安となったが、さえない英経済データの結果を受けて、ポンドは一段安となった。本日発表された英11月鉱工業生産、同製造業生産は、ともに市場予想の+0.4%に対し前月から横ばいの結果となった。この結果を受けてポンドドルは1.6403ドルまで下押し、ポンド円は173.03円を高値に172.20円まで反落した。また、ユーロポンドも0.8290ポンド台までポンド売り・ユーロの買戻しが進んだ。
 他通貨は米雇用統計待ちで動意は鈍かったが、先日のADPからも米雇用統計の期待感が強く、ややドル買いが優勢となった。ユーロドルは1.36ドル大台を割り込み、1.3589ドルまで下押し、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9084CHF、ドル/加ドルは1.0863加ドルまで小幅ながらドル買い・他通貨安となった。また、豪ドル/ドルは0.88ドル後半、NZドル/ドルは0.82ドル前半で上値が重かった。
 主要欧州株は軒並み強含んだが、リスク選好の円売りは広がらず、ドル円・クロス円ともに小動き。ドル円は105.01円までわずかに高値を更新したが、積極的な取引が手控えられているなか、104.95円付近に水準を戻し、こう着相場が続いた。また、ユーロ円は142円後半、豪ドル円は93円前半、NZドル円は86円前半で小幅上下動となった。