ロンドン市場 午前 米雇用統計の発表控えてドルじり安
2014年03月07日 21:40
ロンドン午前の為替市場では、米雇用統計の発表を控えるなかでドルがやや下落。値動きは小幅だったが、欧州通貨や資源国通貨が対ドルで本日これまでの高値を塗り替えている。欧州中央銀行(ECB)が追加緩和スタンスを若干後退させたことや、豪ドル/ドルの逆ヘッド・アンド・ショルダー、NZ準備銀行(RBNZ)の利上げが視野に入っていることなどが背景。1月の独鉱工業生産指数が堅調だったこともユーロをサポート。本指数は上向き基調が継続し、前年比では5.0%の伸びとなった。上昇率としては2011年8月以来の高水準。欧州株価指数や大証225先物は弱く、米長期債利回りがやや低下するなど神経質なムードもあったが、これを手がかりとする短期筋は限られた。
ユーロドルは1.3892ドルまでじり高。ポンドドルは1.6772ドルまで強含んだ。豪ドル/ドルは0.9130ドル、NZドル/ドルは0.8511ドルまでしっかりと推移。
欧州通貨や資源国通貨の小幅な上昇を受けて、クロス円は底堅い。ユーロ円は143.03円まで水準を切り上げ、1月10日以来の高値をつけた。ポンド円は172.73円まで小幅に買われる場面があった。豪ドル円は94.01円、NZドル円は87.64円まで上昇し、昨日高値を上抜いている。ドル円は輸出の売りが観測されるなかで102.84円まで下押したが、下値は限定的。