ロンドン市場 午前 欧州通貨中心にドル売りが先行

2013年12月09日 21:30

 ロンドン午前は、欧州通貨中心に先週末からのリスク選好的なドル売りが先行した。ユーロドルは1.3730ドル付近、ポンドドルには先週末のユーロ高・ポンド安への巻き戻しも入り1.6393ドルまで上昇した。ただし、欧州通貨買いを推し進める新たな手掛かりは欠け、さらにレンジを広げていくような勢いはなく、その後はそれぞれ1.3710ドル前後、1.6370ドル台へ下押した。クロス円も同様の推移で、ユーロ円は141.50円台まで上昇後に141.20円前後、ポンド円は169.00円まで上昇後に168.80円前後まで弱含んだ。メルシュECB理事がマイナス金利に関連して発言し、マイナス金利政策に否定的な内容もあったが、ユーロの反応は限定的だった。弱い独鉱工業生産の発表にも目立った動意はなかった。
 ドル円は103円前半で高値もみ合い。対欧州通貨でドルは弱含んだが、クロス円の円売りを伴っていたため、ドル円への下押し圧力は限られた。
 資源国通貨は、底堅い動きを見せた対ユーロでの売りが重しとなった。豪ドル/ドルは0.90ドル後半、豪ドル円は93円半ば、NZドル/ドルは0.82ドル後半、NZドル円は85円前半で上値が重かった。加ドルは小幅な値動きながらロンドン序盤に1.0663加ドルの加ドル安水準をつけ、加ドル円は96円後半で小動きだった。