ロンドン市場 午前 欧州通貨は売り先行後、買い戻しが優勢に

2014年01月07日 21:35

 ロンドン午前はドル買い・円買いが先行するも、9日の英・欧金融政策や10日の米雇用統計などの注目イベントを週後半に控えるなかで、欧州通貨を中心に対円・対ドルで買い戻しが優勢になるなど各通貨がまちまちの動きとなった。欧州タイムに発表された独12月失業率は9月から横ばいの6.9%だったが、同失業者数は市場予想を大きく上回るマイナス1万5000人を示現して5カ月ぶりに減少に転じた。また、ユーロ圏12月消費者物価指数(HICP)は市場予想通りの+0.8%となり発表直後こそユーロの反応は鈍かったが、警戒感のあったイベントを通過したことで徐々に買い戻しが優勢となった。ユーロドルは欧州早朝の1.3610ドルを安値に1.3650ドルまで上値を伸ばし、ユーロ円は142.59円まで高値を更新した。ユーロの反発に連動して、ポンドも買い戻しが優勢となり、ポンドドルは1.6377ドルから1.6439ドルまでレンジ上限を広げ、ポンド円も171.69円まで高値を更新した。
 一方で資源国通貨は対円・対ドルで上値の重い動き。豪ドル/ドルは0.8911ドルまでわずかに安値を更新し、ドル/加ドルは年初来初となる1.0700加ドルまでドル高・加ドル安が進んだ。NZドル/ドルは下げ渋るも0.82ドル後半で戻りが鈍い動きが続いた。対円でも、豪ドル円は92.99円、加ドル円は97.59円まで下押すなど軟調な推移となった。
 ドル円は方向感に乏しい動きで、104円半ばで小幅な上下動。104.20円台まで下押す場面もあったが、欧州の主要株価が上げ幅を広げたことや、時間外の米10年債利回りが戻り気味に推移したこともあり、104.40円付近へ水準を戻した。