ロンドン市場 午前 欧州通貨が下落 月末フロー先行か
2014年01月30日 21:13
ロンドン午前は、月末フローが背景と思われる欧州通貨の下落が先行した。いったん動きが落ち着きかけたトルコリラが軟化するなど、新興国への懸念もくすぶっているが、リスク選好地合いに敏感な豪ドルなど資源国通貨は、対欧州通貨に対する買いも支えとなって底堅かった。欧州株や日経平均先物の軟調さも気がかりだったが、むしろ月末要因の欧州通貨売りが、局所で為替の動きを圧迫した印象がある。
ユーロドルは昨日安値を下抜け、一時1.3585ドルまで、ポンドドルは対ユーロでのポンド売りフローも重しとなり1.6445ドルまで下落した。ユーロ円も138.90円、ポンド円も168.18円まで下ぶれた。
ドル円は102円前半を中心としたもみ合いから次第に底堅さを増す動きに。欧州株や日経平均先物の上値の重さもあってリスク回避地合いを抜けきれないものの、対欧州通貨でのドル強含みが、対円でもドルの下支えとなった。ドル円は一時102.58円までじり高となった。
資源国通貨は、まちまちながら底堅い。豪ドル/ドルは0.8774ドル、豪ドル円は89.96円まで上昇。対NZドルでの底堅さに加え、対欧州通貨での豪ドル上昇も、買い戻しを後押しした。NZドルは、NZ準備銀行(RBNZ)声明の一部ハト派的な部分を材料視して、対豪ドルなどで重さが目立っていたが、弱気の材料を消化してきた。豪ドルに比べ上値が重いが、NZドル/ドルは0.8138ドルを安値に下げ渋り0.8160ドル台へ、NZドル円は83.19円から83.70円付近まで買い戻されている。加ドル円も91.75円までじり高となった。