ロンドン市場 午前 欧州通貨 ストップつけ対ドルで上昇

2013年07月22日 20:35

 ロンドンタイム午前は、上値のストップロスの買いをつけるなど、フロー主体で欧州通貨が対ドルで上昇した。ポンドドルは1.5310ドル超えに観測されたストップロスの買いをつけると1.5342ドルと、6月27日以来の高値まで上昇幅を広げた。また、この動きを受けて、ユーロドルも欧州株に買いが先行するなか、1.3180ドル超えのストップロスをつけて一時1.3192ドルと、11日以来の1.32ドル回復に迫った。ポルトガル債の利回り低下など、欧州金融市場の落ち着きも欧州通貨の底堅さにつながっていたようだ。ただ、明確な押し上げ材料にも乏しく、次第に動きを落ち着かせていった。
 一方でドル円は100円の節目を大きく離れない水準での動きが続いた。対欧州通貨でのドル売りを受けて弱含む場面もあったが、値幅は限定的だった。ユーロ円も131円後半、ポンド円は153円前半でやや底堅い程度だった。対ドルで欧州通貨が上昇しても、ドル円での円買いがその動きを相殺した。
 豪ドルは、東京タイムに買いが先行したことへの反動が出ていたようで、対ユーロでの利食い売りにも押されて対ドル・対円で上値が重かった。豪ドル/ドルは0.92ドル前後、豪ドル円は92円割れへ水準を下げた。NZドルも押し戻され、NZドル/ドルは0.7910ドル付近まで反落、NZドル円は79.04円まで下げ幅を広げた。