ロンドン市場 午前 持続的な円売りを確認 ドル円は101円トライへ
2013年11月21日 20:53
ロンドン午前も円安が継続。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で複数のメンバーから今後数回の会合で量的緩和が縮小できるとの認識があったことを背景にドルが底堅さを維持していたことに加え、日銀会合後の黒田総裁の会見で「出口戦略の議論、時期尚早」などと緩和的な政策を維持する姿勢が示されたことで、日米の金融政策に対するスタンスの相違も意識されたもよう。ドル円は100.65円を超えた水準にあったまとまったストップロスの買いを巻き込むとその後も上値を伸ばし、7月10日以来の水準となる100.93円まで一段高。厚めの売りやオプションバリアが観測されている101円の大台を試す機運が高まった。ユーロ円は仏の景況指数(PMI)の落ち込みを嫌気して売られる場面があったが、持ち直しに転じると135.59円までこの日の高値を塗り替えた。ポンド円は162.45円、加ドル円は96.46円まで一段高。豪ドル円は93.76円、NZドル円は83.20円を高値に対ドルの下落を受けて上げ幅を削ったが、前日引け値を上回った水準は維持して推移した。
対ドルはまちまち。仏PMIの悪化を嫌ってユーロドルは1.3399ドルまで売りが先行し、13日以来の安値水準を示現したが反発した。その後に発表された独の同PMIが総じて予想を上回ったほか、全体的には弱かったユーロ圏のPMIのなかでも製造業が市場予想と一致していたことでネガティブとならず。ユーロ円の堅調さも支えに1.3442ドルまで切り返した。一方で豪ドル/ドルはスティーブンスRBA総裁が為替介入に対してオープンであるとの発言をしたことで0.9257ドルまで下値を拡大。欧州株安も背景にNZドル/ドルも0.8207ドルまで連れ安で推移した。ポンドドルは対ユーロでの上下に振らされながらも1.60ドル後半を中心にレンジ上下。