ロンドン市場 午前 円高一服、株価上昇でドル円は101.50へ反発

2014年02月04日 20:37

 ロンドンタイム午前の為替市場は、円買いの流れが一服。大証・日経平均先物が一時200円超上昇したほか、海外株式市場の下げ幅が限られたことで世界的な株安の流れが緩むとの期待が広がった。新興国通貨が総じて買い戻されたことも、リスク回避の流れを和らげる方向に働いた。そのほかでは、本日発表された豪準備銀行の声明文において、通貨安誘導の文言が削除され通貨安懸念が後退した豪ドルが一段高となり、好調な英1月建設業PMIを支えにポンドは買い戻しが強まった。英1月建設業PMIは64.6と前月の62.1から大きく上昇した。
 ドル円・クロス円は上昇。序盤こそ、昨日からのリスク回避ムードが尾を引き、ドル円は100.76円、ユーロ円は136.25円まで軟化した。しかし日経平均先物が、夜間取引でトヨタ自動車の通期業績の上方修正を手掛かりに上昇幅を広げたのにあわせてドル円・クロス円も買い戻され、ドル円は101.50円、ユーロ円は137.17円まで本日高値を更新した。ポンド円も、英建設業界の好調さを受けてロンドン入りにつけた安値163.89円から165.82円まで2円近く反発した。また、オセアニア通貨も堅調。豪ドルは、通貨安誘導に対する不安感が後退して90.34円まで上昇し、NZドル円も82.81円までつれ高で推移した。
 ドルストレートはまちまち。ユーロドルは買い先行。対ポンドでの上昇を手掛かりに、1.3539ドルまでレンジ上限を拡大した。しかし、その後は中東勢の売りが散見されたほか、好調な建設関連指標を受けポンド安に修正が入ったことが重しとなり、一転して1.3494ドルまで日通しの安値を塗り替えた。ポンドドルは、ユーロとは正反対の動きで、1.6257ドルの安値を序盤につけた後は1.6345ドルまで反発した。そのほかでは、豪ドル/ドルは0.8914ドル、 NZドル/ドルは0.8163ドルまで上値を伸ばすなど、底堅い展開が続いた。