ロンドン市場 午前 円高・資源国通貨安に傾く

2014年02月25日 21:59

ロンドンタイム午前の為替市場は、円高・資源国通貨安が先行。中国人民元が主要通貨に対して大幅安となったことを受けて、中国ショックに対する警戒感がリスク回避傾向を強めた。また中国株や欧州株の下落を受けて、世界の成長鈍化に対する不安感も投資家の安全志向を高め、円を下支えしたもよう。株安の流れを引き継いで、ドル円は102.22円まで下落した。売り一巡後は、欧州株の下げ幅が限られたほか、102.15-20円で推移する90日移動平均線が下支えとなり下げ渋った。ただ積極的に買い戻す材料もなく、反発の勢いは鈍かった。
 資源国通貨は軟調。中国経済との結び付きが強いオセアニア地域への影響や、世界的な景気の減速懸念が上値を重くした。豪ドル/ドルは0.9004ドル、NZドル/ドルは0.8317ドル、ドル/加ドルは1.1081加ドルまで資源国通貨安が進んだ。資源国通貨は対円でも軟調となり、豪ドル円は92.08円、NZドル円は85.09円、加ドル円は92.32円までそれぞれ下げ幅を広げる場面があった。
 一方で、欧州通貨はしっかり。ユーロやポンドが中国懸念を背景に資源国通貨に対して強含んだことで、欧州通貨は対ドル・対円でも底堅い展開に。ユーロドルは1.3764ドルまで上昇幅を広げたほか、英国銀行協会が発表した住宅ローン承認件数が2007年9月以来の高水準となったことから、ポンドドルも1.6707ドルまで上昇幅を拡大した。売りが先行したクロス円も徐々に下値を切り上げた。ユーロ円は140.55円まで下げた後に140円後半へもち直し、ポンド円は170.40円までの調整を挟んで170.99円まで反発した。