ロンドン市場 午前 円買い強まる 新興国リスク緩和意識した動き後退

2014年01月29日 21:24

 ロンドン午前は、トルコ中銀の大幅利上げを受けて強まった、新興国リスクの緩和を意識した動きが一巡した。為替市場ではドル円やクロス円が東京タイムの上昇幅を帳消しにし、前日比マイナス圏に沈んだ。NYタイムに米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、一方的にレンジを広げる動きにはなりにくかったようだ。
 大証日経平均先物が夜間取引で日中取引の終値を160円下回る15220円まで一時下落し、リスク回避の円買い戻しが優勢となった。ドル円は103円の節目を割り込んで、102.69円まで水準を下げた。ユーロ円が140.34円、ポンド円が169.99円、スイスフラン円が114.44円まで下落と、クロス円でも円買い優勢。資源国通貨も対円で軟調となり、豪ドル円は89.98円、NZドル円は85円前後、加ドル円は92円水準まで売られた。
 対ドルでは買いを先行させる通貨も散見された。FOMCを控えた様子見で動意は限られたが、対円でのドル下落を手掛かりに、ユーロドルは一時1.3685ドル、ポンドドルは1.6607ドルまでじり高。ただ、その後はクロス円下落の勢いが鮮明となったことに引っ張られ、ユーロドルとポンドドルも伸び悩んだ。ポンドドルは対ユーロでのポンド売りも重しとなり、1.6548ドルまで水準を下げた。豪ドル/ドルはクロス円の下落とともに0.8750ドルまで下値追いが先行。NZドル/ドルも0.8260ドル付近まで下落したが、明日にNZ準備銀行(RBNZ)の金融政策発表を控えた手控え感もあるようで、0.82ドル後半レンジを維持した。