ロンドン市場 午前 円買い優勢 ドル円は102円割れに迫る
2014年02月10日 20:06

ロンドン午前は円全面高。続伸して始まった欧州株が上値を伸ばせないなか、日経先物の反落や米長期金利の低下傾向を眺めてドル円は102.07円まで下げ幅を拡大させた。トルコ・リラや南ア・ランドが対ドルで軟調に推移し市場のリスク選好地合いを高めることができなかったことや、週明けの本邦株価の続伸にも関わらず、ドル円が東京タイムの取引の厚い時間帯に週末の高値を超えていけなかったことによる上値の重さを嫌気するなど、複数の要因が重なって円買いが強まった印象もある。クロス円も総じて下値を広げ、ユーロ円は139.20円、ポンド円は167.28円、豪ドル円は90.93円、NZドル円は84.31円、加ドル円は92.45円を示現。大証日経先物の夜間取引は、日中引け値から130円安となる14600円まで一時反落した。
ユーロは対ドルでしっかり。ユーロドルは先週末高値を上抜けて1.3651ドルまで上振れる場面があった。仏中銀が1-3月期GDPの減速見通しを示したほか、域内の投資家信頼感指数が市場予想を上回るなど小幅な材料はあったが特段の手掛かりにはされていない。対ポンドや対資源国通貨でのユーロ買いも確認されている。ポルトガル副首相は同国の救済策が5月17日に終了し、2014年の成長率が+0.8%となる見込みを明らかにしている。14日に発表される10-12月期GDPは前年比で+1.1%が市場予想の中央値。
その他ではポンドドルが1.6383ドルまで安値を塗り替えた。対ポンドでのポンド安やポンド円の下落も重し。12日には英四半期インフレ報告の公表が控えており、フォワードガイダンスの強化が盛り込まれるとの警戒感は根強い。また豪ドル/ドルは0.8907ドル、NZドル/ドルは0.8257ドル、ドル/加ドルは1.1044加ドルまで対ドルで売りが先行した。
