ロンドン市場 午前 円売り先行も、徐々に模様眺め強まる
2014年02月17日 20:26
ロンドンタイム午前の為替市場は、円売り・ポンド売りが優勢だったものの、全体的には材料難から明確な方向性は定まらなかった。アジア株式市場の流れを引き継いで、欧州株も底堅く推移したことで円の上値は重かった。また、明日の会見で黒田日銀総裁が追加緩和に言及するのではとの思惑も円の上値を重くした可能性はある。一方で、イングランド銀行による年内の利上げ期待から足もと底堅い推移を続けていたポンドは、利食い売りに押されて調整が進んだ。とはいえ、欧州タイムでは目立った指標発表がなかったほか、NY市場もプレジデンツデーのため休場とあって、取引は盛り上がりに欠けた。
ドル円は101.99円、ユーロ円は139.75円、スイスフラン円は114.36円、NZドル円は85.38円、加ドル円は93.01円までそれぞれ上昇幅を広げた。豪ドル円も92円前半まで水準を戻した。
ポンドドルは反落。序盤こそ、ポンド円が171.07円まで上昇幅を広げたことで底堅さを維持していたが、徐々に利食い売りが強まり1.6721ドルまで日通しの安値を塗り替えた。ポンド円もポンドドルの下落に引っ張られて170円半ばへ水準を切り下げた。
そのほかの通貨では、豪ドル/ドルは0.9023ドルまで下げ幅を広げた一方で、ドル/加ドルは1.0953加ドルまで加ドルが買い戻されるなどまちまち。ユーロドルも1.37ドル前半でもち合うなど、方向性に欠けた推移が続いた。