ロンドン市場 午前 円売り一服、ポンドは下落
2014年02月18日 20:50

ロンドン午後の為替市場は、円売りが一服。日銀金融政策会合後の黒田日銀総裁の会見では「貸出支援拡充、量的・質的緩和の効果を後押し」、「貸出支援拡充、日銀の強い姿勢とメッセージを含んでいる」など、物価目標に向けて日銀が緩和策を維持する姿勢が再び示されたが、追加緩和への具体的な言及がなかったことで円売りの勢いは失速した。ドル円は、東京タイムにつけた102.75円を頭に102.30円台まで押し戻された。米10年債利回りが2.72%付近まで低下したことで、日米の金利差縮小が意識されたことも、ドル円の上値を重くした。
ポンドも反落。英1月消費者物価指数が前年比+1.9%となり、2009年11月以降で初めてイングランド銀行の目標値の上限を下回ったことから、利上げ期待が後退した。ポンドドルは1.6655ドルまで本日の安値を塗り替えた。ポンド円も170円後半へ反落した。
一方で、ユーロドルは上昇。ユーロポンドで、ポンド売り・ユーロ買いの流れが強まったことを手掛かりに、ユーロドルは1.3735ドルまで上昇幅を広げた。その他、オセアニア通貨は調整主体の値動き。豪ドル/ドルは、東京タイムでの上昇幅をすべて失って0.9002ドルまで下げ幅を拡大したほか、NZドル/ドルも0.8311ドルまで軟化して、前日比マイナスに転じた。
また、この日発表されたその他の経済指標では、独2月ZEW景気期待指数が55.7と、市場予想61.5を下回ったほか、ユーロ圏2月ZEW景気期待指数も68.5と、1月実績73.3を下回った。ただ、市場への影響は限定的だった。
